部門会議&勉強会
今日は午前8時より、文部科学部門会議に出席。
ノーベル化学賞受賞者 鈴木章先生を招いての意見交換会。冒頭、鈴木先生は短く以下のような挨拶をされました。ご紹介します。
「受賞は予期しておらず unbelievable.だった。嬉しさと反面、多忙さに戸惑っている。研究者は自分の研究が紙だけの上にとどまらず、それが一般の社会生活に活用され、役に立ちたいと願っている。幸いに今回はそれが実現できた。これまで支えていただいた方々に感謝です。研究には、研究室が必要です。今、国はシビアな経済状況ではあるが、化学分野というのは、すぐに結果が出るものではない。(国民の皆さんには)長い目で見ていただきたい。そういう視点でもって若い人達の発展につなげていきたい。」
こう述べられました。凄く、謙虚な方だなという印象を受けました。又、結びで述べていることは「成果をすぐに求める風潮」にある現代社会をやんわりと否定する鈴木先生なりの言葉かなと理解しました。
私も、直接先生に質問をすることができましたので、そのやり取りをご紹介します。
<チョービンからの質問>:研究をされるうえで、最も苦労されたことは何ですか。(資金面、研究室それともその他物理的な面・・・。)という意味で質問したつもりが返ってきたのが次の答えでした。
<鈴木先生からの回答>:この世界には300万あるいはそれ以上のモノがある。そのほとんどが有機化合物である。その中でも炭素が主なものである。その炭素は、他のモノとは引っ付き易いが、炭素同士というのは難しい。炭素と炭素を引っ付けるのが自分の夢だった。・・・・・しばらく専門的なことを述べられた後、「あなたの質問に答えていますか?」と逆質問されたので、
<チョービン>:いや実は資金面とか研究室の事とかをお聞きしたかった。
<鈴木先生>:(ニコっと笑って)あ~そうですか。資金面については、自分は企業からの奨学金を利用した。2つの種類があって、1つは研究を指定する奨学金と、指定しない奨学金があって、自分は指定する奨学金については全て断った。指定されない企業奨学金を使った。あまり、お金での苦労がなかったのはラッキーだったと思う。以上
先生の研究成果がさらに生かされることを願う。それとともに、若い人材がどんどん輩出される仕組み作りが我々に課せられた宿題でもある。
午前10時より、「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」尖閣諸島視察報告会に出席。
<<主な報告事項>>
・「我々は30年間も放っておかれた。安心・安全を確立してくれ」という漁民の叫び。
・「あきらかに中国漁船からぶつかってきた。」という海上保安庁の船員の証言。
・外国船は、その日尖閣近辺にはいなかった。しかし、領海外30マイル北あたりに、中国船30隻がいた。
・魚釣島の入り江や燈台は確認できたが、ヤギの確認は上空からはできなかった。
・尖閣の島々は陸も海も美しかった。
<<教科書検定制度について>>
午後14時半より、民主党参議院議員 神本美恵子先生と「教科書検定制度のあり方」について意見交換会をおこなった。神本先生とは、文部科学部門会議の初等中等科教育のワーキングチームで一緒に活動する予定です。先生ご本人も、この問題については長年かかわってきた経緯もあり、「お互い力を合わせて解決に向け頑張って行きましょう。」と力強い言葉をいただいた。