2012年08月21日
【主張】尖閣諸島問題に係る所感
尖閣諸島は、私が選出いただいている衆議院沖縄県第四選挙区にあります。
選出国会議員として、またこの地域に生まれ育ったひとりの人間として、
今回の「騒動」に対する素直な気持ちを皆様にお伝えしたいと考えています。
さきほど、八重山漁協様、また近隣自治体関係者、親しくしておりますメディアの方、そして衆参全国会議員にお宛てして、以下のお手紙をお届けしました。
沖縄は、「いちゃりば ちょうでぇ(行き交えばみな兄弟)」の精神が今でも息づいている地域です。
一日も早くこの「騒動」を鎮静化させ、尖閣諸島問題の解決に取り組んでいかなければなりません。
皆様のご意見もお聞かせください。
【所感】
さる8月15日、香港の民間反日団体のメンバー14人が尖閣諸島の魚釣島に強行上陸したのに続いて、同月19日、自治体議員ら10人の日本人が同様に同島に上陸しました。
日本政府は、領海を侵犯し、不法に上陸した中国人を入国難民認定法により中国へ強制送還し、また、政府の許可もなく上陸した日本人に対しては軽犯罪法違反容疑で事情聴取しました。
尖閣諸島問題に対する、この間の日本政府の対応について、また、今回の措置に対しても疑問に思う点が数々ありますが、日中の民間人らによるあたかも上陸合戦となり、事態がエスカレートするような様相となっていることを危惧しているところであります。
過去を振りかえれば、国籍に関係なく、この海域で多くの命が失われました。
先の大戦中の1945年には、疎開船が沈没し、多くの犠牲者を出しました。今回慰霊祭を行われた皆様の多くは、その時の犠牲者のご遺族でもあります。
「なぜこんな事態を招いたのか」を、考えれば考えるほど、ご遺族や被害者の方々にとって今回の日中双方の感情的な行動がどのような衝撃を与えるか思いを寄せてほしいと願わざるをえません。
大戦時の犠牲者や周辺海域での漁などにおける遭難者の皆様を慰霊しようと思うのなら、日本・中国・台湾の人びとで共同して行えばよいのではないでしょうか。
尖閣諸島問題に、今回、火をつけた恰好となっている石原東京都知事の責任も問わざるをえません。
琉球時代から、尖閣諸島およびその周辺は、そもそも琉球・沖縄の人びとの漁場でありました。そのことを基本的に認識しておいてほしいと思います。
日中両国にいえることですが、政府の姿勢を「弱腰だ」と批判するだけでは問題は解決しません。緊張状態がエスカレートすれば、両国および両国民とも引くに引けない最悪の事態になりかねません。
事態を打開するには、たとえば日中漁業協定に基づいて、「日中間で協議する」としていた尖閣諸島域の北緯27度以南の漁のあり方について、日中漁業委員会の場でただちに協議に入るなど、まずは、日中間で話し合うことが先決だと考えます。
もちろん、漁業だけでなく、周辺海域の資源開発も問題となるでしょう。
そうした外交交渉の中で、島の領有権の問題も俎上に載せ、正当に主張するべきです。
日中間の正常な外交を早期に立て直すことこそ緊要だと思います。
良識ある多くの人びとが熟慮し、この問題に取組んでいただくことを願ってやみません。
以上
選出国会議員として、またこの地域に生まれ育ったひとりの人間として、
今回の「騒動」に対する素直な気持ちを皆様にお伝えしたいと考えています。
さきほど、八重山漁協様、また近隣自治体関係者、親しくしておりますメディアの方、そして衆参全国会議員にお宛てして、以下のお手紙をお届けしました。
沖縄は、「いちゃりば ちょうでぇ(行き交えばみな兄弟)」の精神が今でも息づいている地域です。
一日も早くこの「騒動」を鎮静化させ、尖閣諸島問題の解決に取り組んでいかなければなりません。
皆様のご意見もお聞かせください。
【所感】
さる8月15日、香港の民間反日団体のメンバー14人が尖閣諸島の魚釣島に強行上陸したのに続いて、同月19日、自治体議員ら10人の日本人が同様に同島に上陸しました。
日本政府は、領海を侵犯し、不法に上陸した中国人を入国難民認定法により中国へ強制送還し、また、政府の許可もなく上陸した日本人に対しては軽犯罪法違反容疑で事情聴取しました。
尖閣諸島問題に対する、この間の日本政府の対応について、また、今回の措置に対しても疑問に思う点が数々ありますが、日中の民間人らによるあたかも上陸合戦となり、事態がエスカレートするような様相となっていることを危惧しているところであります。
過去を振りかえれば、国籍に関係なく、この海域で多くの命が失われました。
先の大戦中の1945年には、疎開船が沈没し、多くの犠牲者を出しました。今回慰霊祭を行われた皆様の多くは、その時の犠牲者のご遺族でもあります。
「なぜこんな事態を招いたのか」を、考えれば考えるほど、ご遺族や被害者の方々にとって今回の日中双方の感情的な行動がどのような衝撃を与えるか思いを寄せてほしいと願わざるをえません。
大戦時の犠牲者や周辺海域での漁などにおける遭難者の皆様を慰霊しようと思うのなら、日本・中国・台湾の人びとで共同して行えばよいのではないでしょうか。
尖閣諸島問題に、今回、火をつけた恰好となっている石原東京都知事の責任も問わざるをえません。
琉球時代から、尖閣諸島およびその周辺は、そもそも琉球・沖縄の人びとの漁場でありました。そのことを基本的に認識しておいてほしいと思います。
日中両国にいえることですが、政府の姿勢を「弱腰だ」と批判するだけでは問題は解決しません。緊張状態がエスカレートすれば、両国および両国民とも引くに引けない最悪の事態になりかねません。
事態を打開するには、たとえば日中漁業協定に基づいて、「日中間で協議する」としていた尖閣諸島域の北緯27度以南の漁のあり方について、日中漁業委員会の場でただちに協議に入るなど、まずは、日中間で話し合うことが先決だと考えます。
もちろん、漁業だけでなく、周辺海域の資源開発も問題となるでしょう。
そうした外交交渉の中で、島の領有権の問題も俎上に載せ、正当に主張するべきです。
日中間の正常な外交を早期に立て直すことこそ緊要だと思います。
良識ある多くの人びとが熟慮し、この問題に取組んでいただくことを願ってやみません。
以上
Posted by 沖縄4区・瑞慶覧チョービン at 15:23│Comments(1)
│オピニオン
この記事へのコメント
全くその通りだと思います。
争い事では解決できない、人間は何のために口があるのか?言葉は違えど通訳を通せば会話は出来る!
何か起こればすぐに軍事行動だと騒ぎ立てるのは愚である!
と私は思います。
争い事では解決できない、人間は何のために口があるのか?言葉は違えど通訳を通せば会話は出来る!
何か起こればすぐに軍事行動だと騒ぎ立てるのは愚である!
と私は思います。
Posted by まーこー at 2012年08月23日 17:10
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